設立趣旨

 

豊かな社会、明るい社会は、何を基本として創りあげられるのでしょうか。現在、環境問題・少子高齢化の問題などをはじめ、数多くの諸問題を抱えています。そのため、従来の縦割りの社会保障制度や保護対策では対応できない状況にまで逼迫しており、制度の枠を超えたシステムづくりとそれに基づく対応が急務となっております。それでは、どのような制度や社会組織を創るべきでしょうか。

 

私たちが直面しているこれらのごく一部の課題に、私たち住民が、一人ひとりの責任と自覚に基づき、市民として自主的に取り組まなければなりません。しかし、私たち住民のネットワークでは、限られたものです。そこで、行政・企業・学校・地域・家庭などが、連携し協力し合うネットワークの構築が強く望まれます。また、私たちのめざす未来は、多様性・個人の自主性のある公正で透明な開かれた地域社会(新しいコミュニティー)です。このような社会を築くために個人の責任にある自主的な活動とそれを促進するNPOの役割が大きくなってきます。

 

 しかし、住民の行政・政治参加というと、得てして行政に要望を押しつける「対決型」になりがちであり、これでは円滑な問題解決に結びつかないばかりか、感情的な対立を煽りかねません。必要なことは、冷静な議論に基づく「対話型」の行政参画、つまり住民と行政との協働です。

 

ここに私たちは、特定非営利法人 自利利他 を発足します。この法人は、お互いにできる事をできる時にしながら、ふれ合い支え合い助け合えるまちづくり・人づくり・仕事づくり・住まいづくりを推進し、以って、誰もがその持てる能力を発揮し、いつまでも、自分らしく、安心して暮らせるようなシステムとネットワークを構築することに貢献します。また、世代を越え、障害を越え、男女共に連携・協力し合う地域助け合いの精神を提唱し続けることにより、地域の健全なる保険・福祉・教育の推進や地域社会の発展のため、行政・企業・地域の団体などのパートナーシップの構築にむけて協働の仕組みづくりを図ります。

 

 

平成18年2月20日

 

                   特定非営利活動法人 自利利他

設立代表者 伊勢市尾上町9番32号

山本雅則 ㊞